寛仁さま見解に懸念表明 「心配」と宮内庁次長 | 対内言語と、対外言語と!

寛仁さま見解に懸念表明 「心配」と宮内庁次長

寛仁さま見解に懸念表明 「心配」と宮内庁次長 (共同通信)

 三笠宮寛仁さまが月刊文芸春秋2月号で、女性、女系天皇を容認した「皇室典範に関する有識者会議」の議論を批判したことについて、宮内庁の風岡典之次長は10日の定例記者会見で「報道の結果として政治的な意味合いを持つことにならないか心配」と懸念を表明した。

 風岡次長は、皇室典範の改正は内閣、国会の責任で対応する国政に関する問題と強調し「憲法上の要請で天皇陛下や皇族方は発言なされるものではない」として、寛仁さまに皇族の立場を理解してもらうようあらためて説明する、としている。

三笠宮寛仁さま発言、宮内庁が懸念表明…女性天皇問題 (読売新聞)

 宮内庁の風岡典之次長は10日の定例会見で、三笠宮寛仁さまが月刊誌などの対談で女性・女系天皇の容認を打ち出した「皇室典範に関する有識者会議」の結論に繰り返し反対を表明されていることについて、「天皇陛下や皇族方は憲法上発言すべき立場になく、陛下は発言を控えられている。結果として政治的な意味合いを持つことにならないか心配」との懸念を表明した。  

 寛仁さまの対談は、今月になって一部の月刊誌や新聞に相次いで掲載され、羽毛田信吾長官らが寛仁さまに「心配」を伝えたという。

女性女系天皇容認の答申「重く受け止め法案」 安倍長官 (朝日新聞)

 安倍官房長官は10日の記者会見で、政府が通常国会に提出する皇室典範改正案について「基本的に有識者会議の答申を重く受け止め、法案を作成していく」と述べ、女性・女系天皇を認めた小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」の報告書を尊重する考えを改めて示した。 

 三笠宮寛仁さまが月刊誌「文芸春秋」2月号のインタビューで、報告書を「あまりに拙速」「皇室の伝統を破壊するような女系天皇という結論」と批判。安倍氏の発言はこれを踏まえた。 

 また安倍氏は、改正案採決に対する自民党の党議拘束については「基本的に内閣提出法案についてはすべて党議拘束がかかっていた」と説明。自民党の片山虎之助参院幹事長も同日、「憲法に位置づけられた天皇制の根幹にかかわる法案に党議拘束をかけないのはおかしい」と語った。

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